第1回 開業資金はいくら必要??

はじめに

はじめまして、開業資金調達コンサルタントで税理士の上田洋平です。私は独立開業者の支援に力を入れている税理士です。
個人カフェ開業者の一番大きな悩み。それは、開業資金についての悩みです。この悩みの解決に少しでも役に立つような連載にしていきたいと考えています。

連載第1回目のテーマは、「開業資金はいくら必要??」です。
カフェを開業したいが、どれだけのお金を準備することで夢を実現できるのかということについては、なかなか把握できていないという方が多くいらっしゃいます。
まずは、この記事を読んで「カフェ開業には、どれだけの資金が必要なのか?」といいうことをイメージできるようになりましょう。では早速ですが中身に入っていきましょう!!

個人カフェの開業資金について

個人カフェを開業するにあたり、どれだけの資金を準備しておく必要があるのでしょうか??あなたは想像することができますか?

まずは、店舗を構える必要があるので、不動産屋で物件を探さなければなりません。
店舗が決まったら、内装工事を行います。
個人カフェ.comをご覧のあなたなら自身が開業したいと考える個人カフェの理想の姿があることでしょう。
調理器具や、テーブルなどの備品も購入しなければなりません。
メニューも作らないといけないし、せっかくだからホームページも作ろうなんて気持ちにもなってきます。これらのデザイン費用もかかってくるのですね。

また、開業してすぐに売上が上がるなんてことは稀です。したがって、数カ月分の生活費も準備しておく必要があります。

そうです。
開業するには、かなりの金額のお金か必要なんです。
ではどのくらい必要なのでしょうか。
開業資金のだいたいのイメージはこのような感じです。


店舗物件  1,200,000
内外装   2,600,000
設備・備品 3,550,000 (厨房・水道・什器類を含む)
仕入    260,000
営業許可類 90,000 (営業許可申請)
その他費用 840,000 (食材の運送代など)
合計    8,540,000

「J-NET21より」

これはあくまでも一例です。

駅から近いなどの立地が良いところに、店舗を構えるとなると「店舗物件」にかかるお金は増えていくことでしょう。
また、居抜きの物件を活用すれば、「設備・備品」にかかるお金を減らすことができるでしょう。
どのようなお店を作るかによってかかる金額は変わってきますが、平均すると大体の相場は総額で500万円〜1000万円といったところです。
この資金を準備することが、個人カフェを開業するにあたっての第一歩になります。

資金調達の方法について

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資金の調達方法には、いくつかの方法がありますが、列挙すると以下のようになります。
1自己資金
2親戚友人からの借入
3日本政策金融公庫からの借入
4信用保証協会を利用した借入
5助成金・補助金の活用

自己資金だけで、500万円〜1000万円の金額を準備するのは、とても大変なことです。
したがって、1〜5をうまく組み合わせて、開業に必要な資金を調達していくことになります。

例えば、「自己資金で300万円準備し、日本政策金融公庫から300万円の借入を行う」などという組み合わせです。

次回以降は、資金調達の方法について、説明していきます。

まとめ

個人カフェ開業には多くの資金が必要となる。具体的には、500万円〜1000万円程度の資金が必要。
全てを自己資金で準備することは難しいので、借入や補助金を上手に使いながら、開業資金を準備していく。

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