第3回 融資について

「知って得する開業資金の話」第3回は融資についてです。

自己資金だけで開業資金を確保することができなかった場合には融資により資金調達することになります。
融資申請する際には、必要な資金総額の3分の1の自己資金は用意しておいていただきたいものです。
自己資金が必要な資金の総額の3分の1に満たなかった場合は、銀行からの融資の前に親・親戚・知人・友人などからの借入を検討する必要があります。

ここで少しでも資金を確保しておくと最終手段である金融機関からの融資の金額を減らすことができます。
金融機関からの融資の金額を減らすことができるということは、融資の成功確率が上がるということです。
500万円貸してくれよりも400万円貸してくれの方が借りやすいというのはお分かり頂けると思います。

最終手段が金融機関からの融資ですが、どの金融機関から受けるのが良いのでしょうか。
私はそのような質問をいただいた場合には、日本政策金融公庫という金融機関をお勧めしています。

日本政策金融公庫とは

日本政策金融公庫とは、国の政策の下、民間金融機関の補完を旨としつつ、社会のニーズに対応して、種々の手法により、政策金融を機動的に実施するという基本理念をもった政府系金融機関です。
民間の金融機関ではなく、政府系の金融機関ということがポイントです。

現在は政府が創業を促進するという方針を打ち出しております。

その影響もあり、日本政策金融公庫はここ数年で、創業融資の貸出を大幅に増やしております。

また、融資の上限も従来より引き上げられております。

これまでは、数百万円程度の融資のイメージが強かったのですが、現在は創業直後でも千万円を超える融資を受けた実績も出てきております。
このようなことから、日本政策金融公庫は、創業時に最も頼りになる金融機関といえるでしょう。

日本政策金融公庫で扱う融資制度

日本政策金融公庫で扱っている融資制度で新規に個人カフェを開業する方に、お勧めしている融資制度は、「新創業融資制度」「中小企業経営力強化資金制度」の2つです。

どちらも個人カフェを開業したいという方に使い勝手の良い融資制度になっています。
なぜかというと、どちらの制度も新規開業者を利用対象としており、さらに無担保・無保証で借りられるというメリットがあるからです。

詳細については、次回のテーマとさせていただけたらと思います。

まとめ

・必要資金総額の3分の1の自己資金を準備しよう!
・自己資金で不足したら親族や知人からの借入を検討しよう!
・金融機関は日本政策金融公庫がおすすめ!
・「新創業融資制度」と「中小企業経営力強化資金」は新規開業者向けの融資制度!

関連記事一覧