『Bookcafe days』小島ちふみさん(東京都渋谷区)
個性豊かで、魅力的な個人カフェ。
カフェ運営の楽しさ、開業するまでの苦労など、実際にカフェをオープンさせたオーナーさんだから語れる体験談をご紹介していきます。
今回ご紹介させていただくのは、東京都渋谷区にあるブックカフェ『Bookcafe days』の小島ちふみさん。500冊以上の絵本を中心とした本が並ぶ店内は、ゆったりとした時間を過ごせる優しい空間。小島さんがどのような思いで開業されたかお伺いしました。
ニューヨークで出会ったブックカフェがオープンのきっかけに
もともと本が大好きでコレクションをしていたんですが、数が膨大になってきてしまって何か活用できないかとずっと考えていました。
また、会社に勤めている時も「自分で独立して仕事がしたい」という気持ちをずっと心の中に持ってました。
それをどのように形にするか、その時はまだ「カフェ」をやるとははっきり決まっていなかったのですが、あるきっかけでニューヨークに行った時、立ち寄ったブックカフェが自分がやりたいことのイメージとすごく重なって、「このかたちのカフェをやろう!」と思ったのがきっかけです。
また、2011年の東日本大震災が起きたのも理由のひとつです。「何か自分の思うことをやらなくては」と思ったのもこの時期で、最後の一押しになりましたね。
絵本を通して社会貢献を
本は絵本を中心に集めています。
できるだけテーマが確立したものではなく、読む人によって様々な受け取り方が出来るものを選んでいます。
「平和」とか「人生」とか大きいテーマの中で各々の答えを見つけていく。絵本って、もともとそういうものだと思うんです。
なかでも、ドイツの本は「自分探し」とかそういったものが多いので好きです。
お客様が気軽に読めて、でも何か少しでも自分なりの捉え方でメッセージを感じ取ってくれる。そういったものをこれからも揃えていきたいと思っています。
また、自分の気持ちの中に【社会貢献】という言葉があって、前職のときからNPO法人「国境なき子どもたち」という団体と繋がりがありました。カフェを通じてそういった社会貢献活動が出来ればと思っています。
食事に関しては、完璧にオーガニックということではないのですが、できるだけ安全な食材を使用したメニューを提供しています。身体に優しい食事ですね。
もともと、カフェを始める前から自分自身が心がけていたことなので、お客様にも安心して食べてもらえるものを提供しています。
カフェは自分の子供のようなもの
私にとってカフェは子供みたいなもので、育てていっているような感じなんです。
時間が経つにつれて成長してきているのも感じますし、とても愛おしく感じます。
これからの成長も楽しみですね。
今後も、より良いカフェにして皆様に喜んでもらえるために育てていきたいと思います。
また正直、私は人の運があるなと感じています。
いろんな人に支えられてこのカフェもやれていますし、これまで続けてくることができました。
これからも人との出会いを大切にしていき、1人の人間としてその人を尊重し、一つ一つの出会いを大切にしていければと思っています。
店舗情報
Bookcafe days
住所:東京都渋谷区鶯谷町15番10号 ロイヤルパレス渋谷105
電話:03-3461-1554
営業時間:12:00 ~ 21:00(L.O.)
定休日:月曜日(不定休)