『古民家空間 風楽』川端えい子さん(千葉県成田市)
個性豊かで、魅力的な個人カフェ。
カフェ運営の楽しさ、開業するまでの苦労など、実際にカフェをオープンさせたオーナーさんだから語れる体験談をご紹介していきます。
今回ご紹介するのは、千葉県成田市にある『古民家空間 風楽(ふら)』のオーナー川端えい子さん。 築400年の古民家をたくさんのお仲間と一緒に改築し、古民家カフェを運営されています。お店をやろうと思ったキッカケ、お店のこだわり等をお伺いしました。
前職での経験から夢見たカフェ開業
以前は、生協関係の施設で運営・管理の仕事をしていました。
山の中での田舎体験やそば粉作りなど、仕事を通じて様々なイベントに関わってきたのですが、いつの頃からか「私も自由に人の集まる場所が創りたいな」と思い、カフェを始めることにしました。
最初は、成田市の町中にカフェを作り、8年ほど運営していましたが、農家さんと関わったり、お客様とお話ししていく中で、もっと自然の中で、畑とカフェを両立できるお店をやりたい! 思うようになったのです。
もともと街の中で育ってきたので、田舎暮らしへの憧れも強かったのかもしれませんね。
「景色がごちそう」になるようなお店を作りたかったのですが、そう簡単に見つかるものではありませんでした。結局3年ほどかかりましたので。
最終的には自分の足で探し歩き、建物が古民家、緑に囲まれていて畑ができる、駐車場が広い、部屋がつながっているなど、すべて自分の条件に合った物件を見つけることができました。
築400年の古民家を再生した「古民家カフェ」
私のお店は、築400年の建物で、100坪以上ある古民家です。
庭や畑等を含めると1000坪の土地があり、小豆など作物を育てながら運営しています。
食事は、地元の有機野菜、完全無農薬の玄米、マクロビベースのものを基本に手作りで提供しています。
また、イベント、ワークショップも不定期ですが開催しています。
定期的に料理教室を行ったり、映画会、音楽ライブ、結婚のパーティなども開催しました。
私が自らが企画をした「健康的な暮らし」や「環境」、「自然」をテーマにしたイベントも開催しています。
100人以上仲間と一緒に作ったこだわりの空間
古民家をそのままお店にしたのではなく、持ち主の方に許可を頂き、改修を行っています。
内装には柿渋や珪藻土という自然な素材を多用し、
古民家の広々とした空間を活用しながらも、落ち着く空間を心がけました。
すべて手作りで改修したのですが、友人や前のお店の時のお客さんなど、延べ100人以上の方が手伝ってくれたのは本当にありがたく、人生を通じても一番濃く、感動した時間だったと思っています。
私の夢の実現のためにたくさんの人にお手伝いいただけたことは、人生にとってとても大きな財産です。
良いお店を続けていくことを恩返しに
お店作りを手伝ってくれた方々に恩返しするつもりで運営しています。
これからもたくさんの人に喜んでもらえるカフェにしていきたいと思っています。
また、こうして作り上げてきたお店をいつか次の世代に受け継いでいけたらと願っています。
店舗情報
古民家空間 風楽(ふら)
住所:千葉県成田市大室750
電話:0476-36-1960
営業時間:10:00〜15:00
定休日:毎週金土日祝日のみ営業