第1回 長くカフェを続けるための3つのポイント

編集部注:「連載:個人カフェ開業塾」は2022年8月に、「カフェ開業あんしんガイド」シリーズに統合されました。
当記事は掲載時(統合前)の記事内容まま掲載しております。

こんにちは!

今日から個人カフェ開業塾スタートしていきます!
第一回は「長くカフェを続けるための3つのポイント」についてお話ししていきますね。

突然ですが、カフェの閉店率ってご存知ですか?
ネット上では様々なデータが出ていますが、それらのデータを平均すると

開業2年で50%

これがカフェの閉店率と言われています。
年間3000店舗のお店ができたとして、
そのお店が2年後には1500店舗になってしまうのです。
なかなか厳しい現実ですね。

特に個人のお店は資本力の問題もあり、
長く続けていくのが難しいのが実際のところ。
私も最初に作ったお店は、
なんとか意地と根性で4年もたせたといった感じでした。

では、
「どうすれば長くお店を続けていくことができるのか?」

今日は様々あるポイントの中から、
私が思う一番大切な3つのポイントをお話ししていきます。

私の知る限り、
10年以上続いている個人カフェはこの3つのポイントをわかってるなーと感じるお店ばかりです。
では、早速ご紹介してきます!

 

POINT1 コンセプト

1つ目のポイントは「コンセプト」です。
お店はコンセプトが大事
聞いたことがある人もいると思います。

そもそもコンセプトとは何か?
コンセプトとは「お店の基本的な考え方、特徴」のことです。
カフェ開業を志す人はまずこのコンセプトを作り上げることから始まります。
具体的なコンセプトの作り方はまた別の機会にお話ししますが、
コンセプトを考えるにあたってもっとも大事なことは、

・差別化ポイントのある魅力的なコンセプトを作る
・コンセプトに従ってお店の事業計画を作り上げる

この2つです。
しっかりと独自性のある差別化されたコンセプトを作る
そして、
メニュー、立地、内装、接客、販促活動に到るまで全てにおいてこのコンセプトを貫くことが大事なのです。

コンセプトを作っているお店はたくさんありますが、
実はこの2つがクリアできているお店はとても少ないんです。

皆さんもどこかのカフェに行った時に、
「このメニューなのになんでこの内装なのかな?」
とか思ったことあると思います。
それは、コンセプトに一貫性がないということなんですね。
皆さんはしっかりと魅力的なコンセプトを作って、それに従って準備を進めていってください。

 

POINT2 看板メニュー

2つ目のポイントは「看板メニュー」です。
看板メニューとはお店の一番の売りのメニューのこと。
「コッペパン専門店」や「コーヒー専門店」など専門店が人気を集めていますが、
これも看板メニューに絞り込んで勝負している例ですよね。

看板メニューを作る上でのポイントは、
誰に聞いても「このお店の看板メニューはハンバーグだ!」
とわかってもらえるように作り上げることです。

「実はうちの看板メニューハンバーグなんですよ・・・」
じゃダメなんです。

では、質問です。
サンマルクカフェのパンで看板メニューってなんだと思いますか?

答えは、

「チョコクロ!」

ですよね。
この質問、実際の講座でもいつも聞いていますが、今のところ全員「チョコクロ」と答えてくれています。
そのくらい誰が見てもわかるような看板メニューを作っていきましょう。
それが、常連客獲得の最大の近道です。

 

POINT3 収益の多角化

3つ目のポイントは「収益の多角化」です。

私が定義する収益の多角化とは
「店内での飲食以外で収益をあげること」です。

カフェは「滞在時間が長く、客単価が低い」業態と言われています。
となると店内での飲食だけでは、なかなか売上が作りにくいですよね。
そこで、この収益の多角化が大切になってきます。

多角化方法は様々ありますが、
はじめやすくカフェに向いているものとしては、
「空間で収益化をはかる」
という方法です。

カフェの売りの1つとして「居心地の良い空間」という点が挙げられると思います。
その空間を生かして収益化をはかるのです。

・壁面をギャラリーとして貸し出す
・教室を開催する
・レンタルボックスを設置する

などなど、これ以外にもたくさんあると思います。
また、空間を生かす方法以外でも収益の多角化はできます。
この辺りもまた別の機会に具体的な実例と合わせてご紹介しますね。

とにかく、この収益の多角化はとても大切なポイントです。
「自分のお店ではどんな収益の多角化ができるか」
今のうちから考えておいてくださいね。

では、今日の授業はこのへんで終わりにしたいと思います。
次回またお会いしましょう!

 

今日のまとめ

【長くカフェを続けるための3つのポイント】
・コンセプト
・看板メニュー
・収益の多角化

この3つのポイントをしっかりと考え、作り上げることが長くカフェを続けるポイント!

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