第2回 魅力的なコンセプトの作り方1

編集部注:「連載:個人カフェ開業塾」は2022年8月に、「カフェ開業あんしんガイド」シリーズに統合されました。
当記事は掲載時(統合前)の記事内容まま掲載しております。

こんにちは!

個人カフェ開業塾第2回スタートしていきます。
第2回は「魅力的なコンセプトの作り方」についてお話ししていきますね。

まずは前回のおさらい
コンセプトとは「お店の基本的な考え方、特徴」のこと、
そして、
コンセプトを考えるにあたって大事なことは、

・差別化ポイントのある魅力的なコンセプトを作る
・コンセプトに従ってお店の事業計画を作り上げる

でしたね。
今日はその「魅力的なコンセプトの作り方」について3つのポイントに分けて、お話ししていきます。

POINT1 具体的なターゲット層の設定

コンセプトを作るにあたり一番大切なポイントは、
「誰にどのように利用してもらいたいのか」
これを考えることです。

そして、差別化されたコンセプトを作り上げるには、
この「誰に」の部分を具体的に絞り込んでいくことです。
すなわち「具体的なターゲット層の設定」です。

わかりやすく例を挙げます。

30代〜50代の女性をターゲットに設定するとします。
30代〜50代といっても色々な方がいますよね。
健康志向の人、たくさん食べたい人、お肉が好きな人、野菜が好きな人、読書が好きな人、おしゃべりが好きな人・・・

では、これら全ての人をターゲットにした場合、

「健康的な食材とお肉も野菜も豊富に使ったボリュームあるメニューで、おしゃべりする人も読書をする人も楽しめるお店」

といったようなコンセプトになります。

では今度は、
30代〜50代の女性、健康志向、野菜が好き、読書をするのが趣味
といったターゲット設定をしたとしましょう。
するとコンセプトは、

「1人でも入りやすい落ち着いた空間で、体に優しい野菜料理が楽しめるお店」

となるわけです。

どちらが良いコンセプトかは明確ですね。
2つ目のコンセプトはターゲット層をより具体的に絞り込んでるわけです。
そうなると、必然的にコンセプトも絞り込まれていきます。

POINT2 来店動機を増やす

この例からわかるように、
「具体的なターゲット層の設定」をすることで、
差別化されたコンセプトが作り上げることができるのです。

そして、具体的なターゲットが決まったら、
このターゲットとなる人に何を提供したらお店に来てくれるのかを考えます。
すなわち
「目的意識をもって来店してもらえるものを提供する」
ことを考えるのです。

先ほどの例でいいますと、
・野菜が好きな女性に野菜料理を提供する→野菜料理を食べにお店に行く
・読書好きの女性に静かで落ち着いた空間を提供する→読書をしにお店に行く
になります。

これらを「来店動機」といいますが、
来店動機をたくさん作ることが常連客を増やしていく大事なポイントになります。

例えば
野菜を使った料理教室を開催→教室に参加するためにお店に行く
このような形で来店動機は増やしていくことができます。

POINT3 こだわり、独自性をもたせる

そして、最後の大切なポイントは、
「こだわり、独自性があること」です。

これまでお話ししたように、
具体的なターゲット層を設定し、
来店動機を増やしていくと、
それだけである程度しっかりとしたコンセプトができてきます。

このコンセプトに対し、
こだわり、独自性をプラスしていくことで、
他のお店にはない差別化されたコンセプトを作り上げます。
先ほど設定したコンセプトは
「1人でも入りやすい落ち着いた空間で、体に優しい野菜料理が楽しめるお店」
ですね。
このコンセプトにこだわり独自性をプラスしてみます。

「1人でも入りやすい落ち着いた半個室空間で、体に優しいオーガニック野菜の料理が楽しめるお店」

となります。
「半個室空間」と「オーガニック野菜」を加えてみました。
こうなると、
最初のコンセプトより他店との差別化ポイントが明確に作れてますよね。
来店動機もより強くなります。

以上のようにコンセプトを作っていくと、
差別化ポイントのある魅力的なコンセプトを作る
を作ることができます。

ということで、
今日は魅力的なコンセプトの作り方について、
お話ししました。

次回は今日のお話を頭に入れていただいた上で、
実際にワークショップのような形でコンセプトを作っていきましょう。
それではまた次回!
ありがとうございました。

今日のまとめ

【魅力的なコンセプトの作り方のポイント】
・具体的なターゲット層の設定をする
・来店動機を増やす
・こだわり、独自性をもたせる

これらをしっかりと考えて、コンセプトを作ってみましょう!

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