第31回 Bnei Coffee

女性オーナーが営む自家焙煎カフェ 静かでゆったりとした空間を提供

社会人4年目のとき、東京・南千住『カフェ・バッハ』のコーヒーを飲んで今までにない「おいしい」という感動を経験したというオーナー・渡邊絵美子さん。
2007年に会社退職後、日本各地の自家焙煎珈琲店を巡り、カフェ開業への思いを高めていきました。
2009年に都内の自家焙煎店に入店して焙煎技術を身につけたのち、2016年4月月に東京・阿佐ヶ谷『Bnei Coffee』を開業。渡邊さん1人で豆の焙煎から抽出。接客までを行います。「新規のお客様のお顔や嗜好を極力覚えるようにしています」と話す渡邊さん。“渡邊さんが淹れるコーヒーの味”を求め、近隣の常連客だけでなく、遠方からのファンも多いです。
そんなBnei Coffeeのオープンまでの道のりをご紹介します!

STEP1 老舗「カフェ・バッハ」でコーヒーの味に感動する

◎2007年
大学卒業後、広告代理店に入社。社会人4年目のとき、東京・南千住『カフェ・バッハ』のコーヒーに強く感動し、コーヒーへの興味関心が高まっていく。
2007年、26歳で会社を退職。東京や地方の自家焙煎珈琲店を巡り始める。

STEP2 自家焙煎コーヒー店に入店し、焙煎の技術を学ぶ

カフェレス1801
◎2009年〜2015年
カフェ開業を目指し、40種以上の生豆を扱う東京・阿佐ヶ谷『ブラウンチップ』焙煎を実践で学び、技術を身につけていく。
写真は開業時に購入した200g対応の小型焙煎機「コーヒーディスカバリー」(富士珈機)。

STEP3 東京・阿佐ヶ谷に「Bnei Coffee」オープン!

カフェレス1801
◎2016年4月29日
レンタルカフェにて、カフェ運営を約5年間経験後、独立開業を果たす。
オープン当初は、カレーやハヤシライス、そば粉のガレットなど、フードメニューにも力を入れていた。生豆の焙煎を渡邊さん自ら行い、より質の高いコーヒーを提供しはじめる。

STEP4 フードメニューを軽減してコーヒーを、より主役に!

カフェレス1801
◎2016年12月
女性客が多い傾向にあった同店。渡邊さんは、コーヒー目的の男性の集客を狙い、カレーなどのご飯ものを減らす作戦にでた。
調理の手間を削減し、コーヒーの質を追求したところ、男性客は増えて男女比は1:1に。

STEP5 ドリップの道具に着目し、『コーヒーポット』を提案!

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◎2017年7月
ネルドリップコーヒーとデミタスコーヒーをメニューに加え、コーヒー専門店としての質をより一層追求。
さらに、ドリップの道具に着目し、写真の「コーヒーポット」は同店オリジナルで製造。
新潟県伝統工芸品・燕鎚起銅器の老舗「富貴堂」さんと共同開発したもので、来年から販売を行う予定。

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カフェ&レストラン2017年1月号
http://asahiya-jp.com/caferes/

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