『gallery ten』表田典子さん(千葉県大網白里市)
個性豊かで、魅力的な個人カフェ。
カフェ運営の楽しさ、開業するまでの苦労など、実際にカフェをオープンさせたオーナーさんだから語れる体験談をご紹介していきます。
今回ご紹介させていただくのは、千葉県大網白里市にあるギャラリーカフェ『gallery ten』の表田典子さん。毎月、オーナーの表田さんが自ら企画をする展示会を開催しています。ギャラリーの企画からカフェの運営までどのように行なっているのかお話をお伺いしました。
好きなことを集約した場所がギャラリーカフェ
昔からギャラリー巡りが好きで全国様々なギャラリーに足を運んでいました。
いつしか自分が好きな作品を展示するギャラリーを作りたいという想いが生まれ、最初は年に一定期間だけ自宅を開放して運営していたのですが、定期的に展示会を開催するにつれ、遠方から訪れてくれる人も増えてきて、そういった方々がゆっくりとくつろげる憩いの場を作りたいと思ったのが、今のギャラリーカフェを始めたきっかけです。自宅とは別の場所に物件を借りて、一から作り上げました。
一から全てを自分で企画する展示会
ギャラリーに関しては全部自分で企画していて、レンタル事業はしていません。
色々な作家さんに出展してもらい、自分の目で選んだものを集め、今までに約90回程度開催しました。
種類も多岐にわたるものを展示していて、他のギャラリーではあまり見ない組み合わせのコラボ展も行っています。
日本全国の方に出品していただいているのですが、必ずその方のアトリエに行って交渉しています。
本当に好きじゃないとできない仕事かもしれないですね。また、収益的にもレンタル事業は魅力的ですが、自分が心から好きだと思える作品を展示することで、来てもらえるお客様に楽しんでもらいたいので、そのために頑張っています。
食材から食器まで全てを楽しんでもらいたい
カフェでは、ギャラリーで企画展を行った作家さんの食器を使用して、メニューを提供しています。
テーブルやスツールも作家さんにお願いしてつくってもらいました。
また、食器や家具だけではなく、カフェで提供する料理やスイーツなどにもこだわりがあり、レストランのシェフ、料理研究家、農家、料理教室主宰などいろんな方の手により提供いただいています。
スイーツや珈琲豆も自分で厳選し『おいしい!』と本当に思ったものだけを提供しています。
今回の月替わりの期間限定カレーランチでも姫路のカレーをとりよせて、それをこだわりの器で召し上がっていただいたりと、イベントに関しても自分で選び抜いたものを提供しています。
小さなアミューズメントパークのような存在でありたい
お客様にとってアミューズメントパークみたいな存在でありたいなと思います。
楽しくって居心地がよくて、『またあそこ行ってみたいな』っていわれる場所にしたいですね。
そして自分自身が楽しめる場でありたいな、とも考えています。
『おいしい』『空間』『コーディネート』『サービス』このようなキーワードが私にとってカフェ運営にあたり大切なことと考えています。これからもこのキーワードをもとに五感で楽しめる空間を提供し続けていきたいです。また、自分自身のコンセプトをぶらさずにやっていくことが大切かな、と感じています。
お店を続けていくとオープン当初のコンセプトがぶれそうになることがたくさんありますが、その都度、最初の気持ちを思い出しています。
ただ、時代や環境に合わせて変えていくことも大事なので、そういった柔軟な部分を持ちながら、軸をぶらさないことが大事なんだと思っています。何事もバランスが大切ですね。
日々勉強の毎日ですが、これからも皆様によろこんでいただける空間を作っていければと思います。
店舗情報
gallery ten
住 所:千葉県大網白里市駒込752-1-203
電 話:0475-78-3068
営業時間:12:00~17:00
定休日:不定休