開業を目指す人必見!カフェ開業資金にまつわるお金のあれこれを徹底解剖します!

本記事では、カフェ開業資金にまつわるお金のあれこれを徹底解剖します。
最後まで読み進めれば、網羅的に理解できるように書いてあります。
ぜひ、最後まで読み進めていただければ幸いです。
この記事を書いた人

三瓶 拓
個人カフェ開業.com編集部編集長。
全国の個人カフェを紹介するサイト『個人カフェ.com』や、カフェ開業の情報サイト『個人カフェ開業.com』を運営する株式会社アキチの代表取締役。
日本全国の個人カフェ経営者を支援しながら、自身もカフェオーナーとして複数のカフェ開業の経験を持つ。
この記事が解決できるお悩み
- カフェ開業初心者の方が開業資金の総額や内訳がわからない
- カフェ開業資金の準備方法がわからない
- カフェ開業資金の節約法がわからない
こんな悩みを解決できる記事を用意しています!
この記事で紹介する内容を理解すれば、カフェ開業初心者でもスムーズに開業準備ができます!
記事前半では開業資金の総額や内訳、後半では開業資金のコスト節約法について解説するので、ぜひ参考にしてください!
カフェの開業資金の総額はいくら?
ここではカフェ開業資金の総額目安についてお伝えします。
結論からお伝えすると、カフェ開業資金の総額は開業のスタイルによって異なります。
カフェの開業スタイルと開業資金総額
カフェ開業資金の総額は開業のスタイルによって違います。
スタイルとしては、大きく2つあります。
- 自宅改造型カフェ
- 独立店舗カフェ
です。
ざっくり概算で見積もると、
自宅改造型カフェ | 300~1,000万円 |
独立店舗カフェ | 500~1,800万円 |
となります。
なぜ、こんなに金額の幅が大きいかというと、
- お店のコンセプト
- 提供するメニュー
- 事業規模
- 出店場所
- 内装工事の作業量
により違いが出るからです。
「開業資金は○○万円!」と、金額を特定している書籍や記事も中にはあります。
その場合は、どういう前提でその金額になっているかをまずは調べましょう。
あなたが思い描くカフェ開業形態と違う場合、金額の見直しが必要となります。
カフェ開業初心者の最も多いスタイルは?金額の目安は?
カフェ開業初心者で最も多いカフェの開業形態は、
- 10~15坪の物件
- 独立店舗型カフェ
- 開業資金は500~1000万円
です。
10坪~15坪と聞くと、「もっと大きいカフェを経営したい」と思われる方もいるかもしれません。
ですが、その気持ちをグッと抑えて、初めての開業は小さいカフェで挑戦することをおすすめします。
大きいカフェを経営するということは、内装費が高くなるだけでなく、日々の運営でかかる家賃や人件費の負担も大きくなります。
自分がやりたい理想のお店を作るために、無理をして大きい店を作り、失敗してしまう。カフェに限らず飲食業界全体でこういった方は非常に多いです。
カフェ開業初心者の場合、一度失敗したらやりなおせないケースが大半だと思います。
ですので、まずは小さく、失敗リスクを減らして挑戦することをおすすめします。
大きな失敗さえしなければ、何度でも立て直せます!
小さく始めて、コツコツ小さな成功を積み上げてく!
これがカフェ開業初心者に重要なポイントです!
カフェの開業資金の総額まとめ
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カフェ開業資金はどうやって用意するの?カフェ開業資金に自己資金はどれくらい?開業資金の中身を徹底解剖
カフェ開業資金を用意する方法は大きく2つあります。
- 自己資金
- 金融機関からの融資
です。
①カフェ開業資金に自己資金はどれくらい?自己資金の準備方法を徹底解説!
自己資金は開業準備費の総額の1/5~半分を用意する方が多いです。
準備方法としては、大きく3つあります。
(1)推奨!!カフェ開業資金はコツコツ貯めよう!
カフェ開業者の自己資金の準備方法として、最も推奨したいのはコツコツ貯めることです。
時間をかけてコツコツ貯めている方は、金融機関からの評価も高くなり、融資を受ける場合に良い条件を引き出せます。
実際に、金融機関の担当者は、カフェ開業者個人の過去半年から1年程度の通帳をチェックします。
勤め先からの給与の入金がある通帳など、コツコツと貯めていることがわかると金融機関からの評価は高くなります!
まずはカフェ開業を夢見て、コツコツ貯めることが自己資金準備の基本です。
(2)親族の方から借入れをするケースも多いです!
親族の方から借入されるカフェ開業挑戦者も多いです。
カフェ開業への挑戦を応援したいという理由から、自ら貸付けを申し出る親族の方が多い印象です。
親族の方からお金を借りることに関しては、プラスの印象を持てない方もいらっしゃるかと思います。
ですが、親族の方への恩を返すという気持ちが生まれ、より一層真剣に向き合うきっかけになり、早期の黒字化に繋がったという方も多くいらっしゃいます。
コツコツ貯めるのが基本ですが、貯金の時間を省略して素早く開業した方が、
- 良い物件に巡り会える
- 競合店舗よりも先に開業できる
といった良い面があります。
読者の方にとって、一番の目的はカフェを開業させて、経営を起動に乗せることだと思います。
なので、親族の方から貸付の申し出があった場合は、目的達成のためになにを優先すべきかを総合的に判断して決めることをおすすめします。
ただし、実際に借り入れする場合は、親族の方とコミュニケーションを密にとり、後のトラブルが発生しないように細かい条件を詰めることが重要です。
(3)クラウドファンディング
普段からSNSをよく活用していて多くのネットワークがある方であれば、クラウドファンディングを使って開業資金集めることもできます。
クラウドファンディングとは、インターネットを介して自分の夢や想いを世の中へ発信し、その活動を応援したいと思ってくれた不特定多数の人々から少額ずつ資金を募る仕組みです。
資金調達の方法として一般的な、融資・ローン・助成金・補助金などとは異なり、「誰でも挑戦できる手軽さ」や「返済リスクが無い安心感」、「拡散性の高さによるPR効果」などが魅力的な点としてあげられます。
引用:READY FORのHP
CAMPFIRE、READYFOR、Makuakeなどの大手クラウドファンディングのプラットフォームを使って、プロジェクトを立ち上げて資金を募ることができます。
集まった金額の総額から手数料として約13~18%が手数料として発生し、残りは開業資金として活用ができます。
誤解してはいけないのは、その資金は寄付ではなく、あくまで前受け金額です。
集まった金額に対する対価となるサービスを用意することが求められます。
例えば、1000円の出資をしてくれた方に、お返しとしてお店がオープンしてからランチを無料で提供するなどです。
詳しくは利用するクラウドファンディングのプラットフォームにお問い合わせください。
②金融機関から融資 融資はどうやって受けるの?いくらまでなら可能?
日本政策金融公庫や銀行に事業計画を提出して、融資を受けることができます。
長年のカフェ開業支援の経験上、カフェ開業初心者の方が一番多く利用される融資機関は日本政策金融公庫という印象です。
一般的に金融機関から融資を受ける要件として、カフェ開業者は最低でも開業資金総額の1/10を自己資金で用意する必要があります。
例:総額1,000万円の場合、自己資金100万円
ただし、あくまでこれは融資を最大に引き出せた場合の話です。
個人カフェ開業.com編集部が取材してきた個人経営のカフェにおける融資実績として、最も多いのは自己資金の倍額を融資で準備するケースです。
例:自己資金300万円、融資資金600万円、合計900万円の開業資金
それ以上の融資を受けたい場合は、
- 事業計画書の内容
- これまでの飲食店での経験値
をもとに判断されます。
なので、この2つを充実させ、しっかりと金融機関の担当者にアピールすることが大切です。
カフェ開業資金の準備方法まとめ
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カフェ開業資金のコストの中身を徹底解説!コストの種類は?それぞれいくらかかる?
カフェ開業資金のコストの種類やそれぞれいくらかかるかを解説します。
カフェ開業資金にかかるコストは
- 物件取得費
- 内装工事費
- 房機器購入費
- 宣伝広告費
- 運転資金
- その他
と大きく6つあります。
ここでは、カフェ開業初心者に最も多い
- 10~15坪の物件
- 独立店舗型カフェ
- 開業資金は500~1000万円
を例に詳細な形態・カフェ開業資金の総額目安について説明します。
①物件取得費
カフェ開業のための物件取得費の目安は150~300万円です。
地域や場所によって違いはありますが、家賃の10か月分程度が必要となります。
【内訳例】
保証金 | 6か月 |
礼金 | 2か月 |
仲介手数料 | 1か月 |
前家賃 | 1か月 |
ポイント!物件取得費は家賃の10か月程度! |
②内装工事費
カフェ開業時の内装工事費目安は150~500万円です。
内訳としては、設計費、工事費、材料費です。
金額に幅があるのは、物件の状態や内容による工事単価の違いです。
工事単価の目安としては、工事業者に全てを依頼する場合、1坪あたり30~50万円くらいが相場費用になります。
工事の一部を自分たちで作業する(DIY)ことで、1坪あたり10~15万円くらいに抑えることも可能です。
ただし、DIYは、
- 仕上がりが悪い
- 結果として工期が伸びてしまい、空家賃が増える
といったデメリットもありますので、慎重に判断しましょう!
内装工事費は物件の取得形態でちがう!
物件取得の形態としては、
- スケルトン物件
- 居抜き物件
- 残置物件
の3パターンがあります。
(1)スケルトン物件
コンクリート打ちっぱなし物件など、なにも手が加えられていない物件です。
制約なく作りたいように内装を作れる反面、ゼロから作り上げる必要があるため、コストがかかります。
自由度が高いのでとても魅力的に見えますが、コストを抑えたい方にはおすすめできません。
(2)居抜き物件
居抜き物件とは、前の店舗オーナーから店舗の中身をそのまま引き継げる物件です。
内装にこだわりがなければ、内装工事を特にしないでカフェを開業することができます。
ただし、内装や設備を買い取るための費用(造作譲渡費)を前オーナーに支払う必要があります。
(3)残置物件
残置物件とは、もともと飲食店をやっていた物件で、すでに前のオーナーとの契約は終了している物件です。残置物件もまとめて居抜き物件と呼ぶ場合もありますが、居抜き物件との大きな違いは造作譲渡費がかからない点です。
居抜き物件のように、設備が綺麗な状態で残っているわけではないことが多いですが、飲食店に必要な設備工事などはすでに完了しています。
そのため、費用を抑えて自分が描くコンセプトで内装を作り上げることができます。
前の店舗のレイアウトを踏襲するなどすこし制約がありますが、コストと自由度のバランスがいいのが特徴です。
ポイント!内装工事費は物件の取得形態で大きく変わる! |
③厨房機器購入費
厨房機器購入費の目安は50~500万円です。
主な厨房機器としては、冷蔵庫、製氷機、ガスコンロ、シンク、エスプレッソマシン、焙煎機などです。
厨房機器は、
- どういったメニューを提供するか
- なにを看板メニューにするか
で用意する機器が変わります。
私たちがサポートしてきたカフェ開業者(10坪~15坪の一般的な個人経営カフェ)は100万円程度を厨房機器購入費にあてています。
これに加え、パンを焼くオーブン、ケーキを入れるショーケースなどの高額機器を導入する場合は、プラスで費用がかかってきます。
メニューを決めることは、厨房機器購入費の決定に大きく影響します。
メニューは、厨房機器の選定前に決めておくことを忘れないようにしましょう。
厨房機器購入のタイミングで、メニューを考え込む人が意外に多いので、要注意です。
また、「メニューは決まって、買うべき厨房機器は決めていたけど、使い勝手や機能の点で後悔している。」
こんな話も現役のカフェオーナーからはよく聞きます。
- 「こんなに高額なコーヒーマシーンは要らなかった」
- 「厨房を最小限にしすぎたため、調理に時間がかかる」
- 「電気をたくさん使うので、追加の動力工事が発生してしまった」
などです。
オープン後に後悔しないよう、厨房機器の選定は念入りに下調べしましょう。
ポイント!厨房機器購入費はメニューによって大きく変わる! |
④食器備品購入費
食器備品購入費の目安は50~150万円です。
家具・インテリア、食器などの購入費です。
こだわりだすといくらでもお金をかけてしまいます。
お店の顔となる部分なので、お金をかけたくなるのは当然のことです。
ゆえに、あれやこれやと悩みに悩んでしまう方、予算外で多くお金をかけてしまう方が多いです。
開業前は他の作業もたくさんありますし、なにかと物入りなので、他の費用とのバランスを考えて予算の上限を前もって決めておくことをおすすめします。
ポイント!こだわりすぎに注意! |
⑤運転資金
運転資金は営業が軌道に乗って黒字化するまでに確保すべき資金です。
店舗の家賃などにもよりますが、小規模な個人カフェの場合の目安は100~200万円です。
カフェの開業当初は常連さんもついてない状態です。
そのため、開業当初の赤字はどうしても免れません。
なので、運転資金はあればあるほど安心して営業に取り組めます。
この部分が少ないと精神的に疲弊しますので、余裕をもって予算をあてましょう。
運転資金はFLRコスト3か月分は用意しよう!
一般的には店舗賃料の10か月分と言われることが多いです。
ただ、個人カフェ開業.com編集部としては、
「FLRコストの3か月分を確保すべき」
と考えています。
FLRコストとは、飲食店経営の経費の多くを占める3つコスト、「Food(食材原価、材料費)」と「Labor(人件費)」、「Rent(家賃)」を合わせた金額で、この3つの頭文字をとってFLRコストと呼ばれます。
FLRコストを売上の70%に抑えることがカフェ経営において大切なポイントです。
運転資金はそのFLRコストの3ヶ月分を確保しましょう。
つまり、
「赤字が3か月間続いても経営をできる状態をつくっておきましょう!」
ということです。
FLRコストは融資の際に金融機関に提出する事業計画で算出します。
より開業直前の実践的な数字なので、開業準備時にの想定していなかったリスクも回避できます。
自己資金を貯める段階では賃料のおよそ10か月分で問題ないですが、事業計画書立案後はFLRコスト3か月分に運転資金を変更しましょう。
より実践的になりますし、多く確保しすぎている場合は、別の費目にとして使うことも検討できます。
ポイント!運転資金はFLRコストの3か月分を用意しましょう! |
⑥その他
その他、開業に必要な費用はこちらです。
費目 |
内訳 |
初期コスト目安 |
通信費 |
電話やネットの通信工事 |
1~2万円 |
求人費 |
求人広告掲載費 |
媒体、枠の大きさによる。 例として、求人誌の最小枠で3~5万円程度 |
交通費 |
店舗や仕入れ先への訪問の際の交通費 |
交通手段による |
アルバイト労務費 |
開業準備のためにアルバイトを雇う場合に発生 |
勤務時間による |
動力工事費 |
電気容量を増やす必要があれば発生 |
15万 |
広告宣伝費 |
ロゴデザイン、メニューチラシ、ホームページ制作費、ショップカード、写真撮影依頼費など |
50万 |
レジ・POSレジ |
レジ購入費、POSレジ導入費や月額など |
無料〜数万円 |
広告宣伝費の削りすぎに注意!
予算外の支出が発生したときに宣伝費を減らそうとする方がいます。
ですが、これはあまりおすすめできません。
例えば、節約のためにロゴやチラシを自作する方もいらっしゃいますが、せっかく理想のお店ができても、ロゴやチラシのクオリティが低いためお店の良さを伝えきれず、来店してもらえないといったことが多くあります。
なので、広告宣伝費の予算はしっかりと確保し、最低でもロゴ、オープンチラシはプロに依頼することをお勧めします。
ポイント!宣伝費は売上に直結するので、節約は最終手段に! |
カフェ開業資金まとめ
ここまでのポイントのおさらいです。
費目 |
内訳 |
初期コスト目安 |
物件取得費 |
保証金、礼金、仲介手数料、前家賃 |
150~300万円 |
内装工事費 |
設計費、工事費、材料費 |
150~500万円 |
厨房機器購入費 |
冷蔵庫、製氷機、ガスコンロ、シンク、エスプレッソマシン、焙煎機など |
50~500万円 |
食器備品購入費 |
家具・インテリア、食器など |
50~150万円 |
運転資金 |
FLRコスト3か月分 |
100~200万円 |
その他 |
通信費、求人費、交通費、アルバイト労務費、動力工事費、宣伝費 |
100万円程度 |
カフェ開業初心者必見!!カフェ開業資金の節約法!!
次に、多くのカフェ開業経験およびカフェ開業支援経験から培ったカフェ開業資金の節約方法についてお伝えします!
物件取得費の抑え方
家賃交渉が基本!とはいえ、やり過ぎ注意!
まず、家賃交渉はできる限りやりましょう。
家賃が減額できると初期コストも落とせますし、以後の経営の負担もかなり減ります。
ただ、やりすぎは注意です!!
なぜなら、大家さんに嫌われてしまうと交渉自体が破談になるからです。
その場合、地域から応援してもらえない可能性があります。
というのも、大家さんは長く地域に根付いていて、その地域の顔役的な存在の方が多いです。
そんな大家さんから嫌われてしまうと、地域からの評判が開店前に悪くなってしまいます。
なので、家賃交渉はできる限りしつつも、大家さんの感情を考えながら丁寧に交渉しましょう。
また、直接行うより、仲介してくれる不動産会社に間に入ってもらうことをおすすめします。
空家賃に注意!対策としてはフリーレントを活用すべし!
物件取得費で、予算外として発生する出費が空家賃です。
空家賃は物件を取得してから、開業準備に使う期間を指します。
この開業準備期間は営業が出来ませんので、家賃だけが発生します。
開業準備期間は、
- 工事業者のスケジュールが合わない
- 追加工事をしたい/しなきゃならない
といったことで、延長しがちです。
この対策としては、フリーレントです。
フリーレントとは、一定期間家賃が無料となる契約形態をいいます。
目安としては1か月のフリーレントです。
1ヶ月分のフリーレントであれば承諾してくれる大家さんは多いです。
物件に申し込みを入れる際、申込書にフリーレントの要望を記載することができます。
家賃減額交渉も含め、忘れずに記載するようにしましょう。
もちろんフリーレントが無理だったときに備えて、準備期間を短くできるように工事計画は入念に立案しましょう。
内装工事費の抑え方
残置物件や居抜き物件を利用する!
内装工事を実施する上で、
- スケルトン
- 居抜き物件
- 残置物件
の3パターンがあることを先ほどお伝えしました。
開業資金を節約したいなら、居抜き物件、残置物件がおすすめです。
残置物件や居抜き物件をうまく利用することで内装工事費をぐっと節約しましょう!
カフェ開業初心者にもっともおすすめしたいのは残置物件!
居抜き物件と残置物件のどちらが良いかと聞かれれたら、個人カフェ開業.com編集部としては残置物件をおすすめしています。
一般的に、居抜き物件が最もコストを抑えられていると思っている方は多いと思います。
書籍やカフェの開業関連の記事でも居抜き物件を推奨する内容が多いです。
ですが、実は残置物件こそカフェ開業初心者に最も適しています。
先ほどもお話ししたように、居抜き物件は前オーナーから造作譲渡費を請求されますが、残置物件にはそれがありません。
そのため、結果的に同じくらいのコストがかかる場合が多くあります。
そうなると、内装の自由度が高い残置物件の方がカフェ開業者にとってはメリットが多いです。
|
自由度 |
コスト |
交渉の難易度 |
スケルトン |
◎ |
× |
◎ |
居抜き物件 |
△ |
◎ |
△ |
残置物件 |
○ |
◎ |
○ |
カフェ開業初心者は要注意!居抜き物件の落とし穴!!
居抜き物件の中には、すごく綺麗な状態のカフェの居抜き物件があることがあります。
「内装工事を節約できる!」
と喜んでしまいそうですが、ここに落とし穴が待っているケースがあります。
というのも、綺麗な状態であることは、裏を返せば、前オーナーがすぐにカフェ経営を失敗した場所であるという捉え方もできます。
つまり、立地的なデメリットがある可能性があります。
なので、綺麗な状態の居抜き物件に出会ったときは、前オーナーの退店理由や営業年数をチェックしましょう!
- 退店理由が黒字化ができなかった
- 営業年数が短い
といった場合は集客に難ありの立地の可能性が高いです。
自身のカフェで、黒字化が本当にできるか否かを慎重に検討しましょう。
居抜き物件における造作譲渡の交渉は強気でいきましょう!
造作譲渡の交渉は相手に失礼のないという前提ですが、多少強気でいきましょう。
理由は、前オーナーも物件を原状復帰の工事費を抑えたいからです。
前オーナーも、あなたが居抜きで物件を借りてくれれば、退店時の工事をしないで済みます。
前オーナーにとっても居抜きはプラスなんです。
なので、きちんと互いの条件を整理してWin-Winになるよう交渉するのがおすすめです。
ちなみに私の経験上、前オーナーとの交渉の末、造作譲渡請求費が半額になったケースもありました。
なので、造作譲渡請求費の交渉は必ずやりましょう!
相見積もりは絶対にやりましょう!
相見積もりは絶対にやりましょう。
商売の基本です!
これ、意外にやらない人が本当に多いです。
- シンプルにめんどくさい
- 業者さんから嫌がられるのがちょっと抵抗ある
- お願いする金額が少ないのにいろいろがんばってもらっているから、値段下げてと言いにくい
など、いろいろ理由はあると思うんですが、人生に何度とないカフェ開業への挑戦です。
少しでも良い条件を引き出せるように相見積もりは必ず取るようにしましょう!
厨房機器購入費の抑え方
厨房機器は中古を活用して調達しましょう!
価格をグッとおさえられます。
中古の厨房機器は、中古厨房機器専門の販売店で購入できます。
新品で買わずとも使えるモノがたくさんありますので、カフェ開業資金に余裕がないなら積極的に中古の商品を活用しましょう!
中古は安いけどリスクもある!
中古は安いので、絶対に活用すべきです。
ただ、ここで注意すべきは保証期間です。
中古商品を買うとき、必ず保証期間をチェックしましょう!
保証期間が1か月~半年など短い中古の厨房備品は、
「すぐ壊れそうだから保証期間は短めにしておこう・・・。」
と、販売店が思っている可能性が高いです。
この場合、修理ができればいいんですが、中古品だと修理すらできない致命的な故障という場合だってあります。
なので、保証期間が短い中古の厨房備品には注意が必要です。
冷蔵庫・冷凍庫は良い機器を準備しよう!必ずしも業務用でなくてもOK!
冷蔵庫・冷凍庫を中古品で用意するのは、リスクが高いです。
たとえば、冷蔵庫が壊れてしまった場合、
- 食材がダメになる
- 食事が提供できない
- 営業ができない
- 修理代(買い替えの費用がかかる)
- 厨房周りのレイアウトを変える必要も出てくる
といった問題が発生します。
なので、中古だったら保証期間が長く、日本製の厨房機器であれば安心かと思います。
あとは、店の規模によっては市販の新品冷蔵庫で足りるケースも充分にありえます。
再度、店舗のサイズと来店予想の人数を考えましょう!
市販の冷蔵庫で営業できる可能性が見いだせるかもしれません。
開業資金コストを抑えたいだけならリースもおすすめ!
あくまで開業資金コストだけを抑えられるという前提ですが、リースもオススメです。
リースのいいところは、
- 初期投資を抑えられる
- 新品を使えるので、故障の不安がない
- リース期間が終わる(リースアップ)と自分のものになる
ところです。
反対に悪いところは、
- リース費が毎月発生するコストになるので、黒字化の難易度が上がる
- 金利分支払い総額は増える
となります。
リース契約では月数万円の支払いで高額で最新の厨房機器設備を貸してもらうことができます。
最終的にリースアップしたら、自分の所有物にもなります。
開業後の固定費を安く抑えられそうであれば、リースを選択するのもありです。
運転資金の抑え方
運転資金は開業から起動に乗るまでをつないでくれる資金です。
この金額は節約するべき対象にはなりません。
「賃料のおよそ10か月分」or「FLRコスト3か月分」
を下回ることが絶対ないようにしましょう。
その他資金の抑え方
次に、カフェ運営に関する細かい費目のコストカットについてお伝えします。
広告宣伝費の抑え方
繰り返しになりますが、広告宣伝費は売上につながるコストなので、なるべく抑えずに、コストをかけるべきです。
とはいえ、上限もあると思うので、最小コストで最大の成果をあげるポイントをお伝えします。
ホームページを自分で作る!SNSだけの運用でも開業当初はOK!
宣伝広告費を抑えたければホームページを自分で作りましょう。
なぜなら、ホームページづくりが非常に簡単になってきて、外注しなくても高品質なサイトを作れるレベルになってきているからです!
以前は専門業者に作ってもらわないと、うまく作れない時代でした。
ですが、最近だと昔より格段に簡単になってきています。
ワードプレスならYouTubeで非常にわかりやすく解説されています。
STUDIOなどの直感的にホームページが作れるノーコードツールもあります。
といったように、以前と比べて簡単にホームページが作れる時代になっています。
また、ホームページを持たないという選択肢もあります。
ホームページをSNSで運用するんです。
もちろんいつかはホームページを持つべきですが、開業時はInstagramなどのSNSで代用するのもアリです。
無料で作れますからね。
なので、開業資金に余裕がなく、広告費予算にどうしても手をつけなければならないのであれば、
- 自分でホームページを作る
- SNSで代用する
で、ホームページにかける金額を減らすことができます。
デザインは専門家にお願いしよう!
- 知り合いにデザイナーがいない
- デザイナーとどこで知り合えばいいかわからない
という方はカフェ開業初心者の中には多くいます。
その場合はデザイン会社にお願いすることをおすすめします。
間違っても、デザイン費を抑えようとして、
「自分でデザインをやろう!」
なんて考えないようにしましょう!
デザインはプロに任せた方が圧倒的にコスパがいいです。
というのも、みなさんがお店を選ぶときも、パッと見て、
「この店に入りたい」
「この店には入りたくないな~」
という感想を持つこと多いんじゃないでしょうか。
この第一印象で選択肢に入らないケースはデザイン性の低さが原因にあります。
デザイン会社に依頼すればそういったリスクを回避できる可能性が高まります。
補助金・助成金をコストに充てる!
創業支援金、IT導入補助金など申請すれば受けて取れる補助金・支援金があります。
ネットで検索しても情報は見つかりますが、紙面だけだとわかりにくく、実際に申請してみたら受け取れなかったということも多くあります。
なので、必ず問い合わせ先には一度確認してみることをおすすめします。
また、お近くの創業ステーションや商工会議所などにも情報が集まっていますので、実際に訪問して問い合わせみるのもアリです。
補助金・助成金は常に最新情報をチェックしましょう
どんな条件で補助金・助成金が受け取れるかは地方自治体によって異なります。
時期によっても内容は異なるので、カフェ開業を決めたら必ず最新情報を抑えるようにしましょう。
また、補助金・助成金は書類の準備に手間がかかります。
〆切り直前に準備すると間に合わないこともありますので、早めに準備することを心がけましょう。
最後に大事な補足!あなたのゴールはどこにあるか!?
ここまでいろいろとカフェ開業時にかかるコストの具体的な節約法をお伝えしてきました。
本記事を読んでいただいた方には、ぜひこれらを実行して、開業資金を抑えて夢のカフェ開業を実現していただきたいです!
ただ、ここでひとつ注意点としてお伝えしたいことがあります。
それは、
「あなたのゴールはどこにあるか?」
です。
私がカフェ開業支援をしてきた中で、多くのカフェオーナーが失敗したと感じるポイントがひとつあります。
それが、
「開業資金削減にばかりに目がいって、肝心な開業後のことを忘れてしまっていた」
ということです。
「時間を割いてDIYしてコストを抑えたけど、集客施策に手が回らなかったので、黒字化が遅れてしまった。」
「家賃交渉・工事業者との見積もり交渉に時間をかけすぎてしまい、開店時期を遅らせてしまった。」
といった形でコスト削減に意識が向きすぎて、「カフェ開業・経営の成功」という目的を見失ってしまう方が多くいます。
このポイント、ぜひ覚えておいていただきたいです。
みなさんが時間を割くべきポイントは、「カフェ開業とその後の経営の成功」です。
その目的達成の可能性が最も高まるように予算をつかいましょう!
コスト削減は目標でなく、一つの手段にすぎません。
コスト削減が有効であれば、削減しますし、少しコストがかかってもお願いした方が目的達成につながるなら、コストをかける。
そういう判断軸で予算を使い、あなたの行動が常に「カフェ開業とその後の経営の成功」という目標達成に結びつく行動となるように意識しましょう!
カフェ開業資金の節約方法まとめ
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本記事のまとめ
いかがだったでしょうか?
本記事では、
- カフェの開業資金の総額はいくら?
- カフェ開業資金はどうやって用意するの?
- カフェ開業資金の節約法は?
について解説してきました。
まとめると、
まとめ
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となります。
個人カフェ開業.com編集部では今後もみなさまのカフェ開業という挑戦のお役にたつ記事をたくさん書いていきます。
ぜひ、また当サイトにお越しいただけますと幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!