「お家ごはんカフェ unwind」のカフェのコツ|No.014

お家で食べるようなほっとするご飯を外でも食べたい!そんな自分の願いを叶えるために『お家ごはんカフェunwind』をオープンした杵淵さん。野菜たっぷりのランチプレートが楽しめると幅広い年齢の方から親しまれています。オープンから丸6年を迎えた中でのカフェ運営の楽しさ、そして苦労をオーナーの杵淵さんにお伺いしました。

連載「長くつづくカフェのコツ」
カフェをたのしくつづける秘訣を現役オーナーさんにインタビュー!これからの開業を希望するみなさんにはもちろん、今まさに店舗を運営されてるオーナーさんにとってもためになるヒントが満載です。
コンセプトや看板メニュー、また、収益の多角化や集客などをテーマにしています。

──カフェを始めたきっかけを教えてください。

ずっとOLとして働いていたんですけど、ある時「私って誰かに雇われるの向いてない」って思ったのが最初のきっかけです。独立して自分でやっていきたいと思ったんですね。カフェを選んだ理由は、もともとカフェが好きでいろんなカフェに行っていたのですが、 外でもお家で食べるようなご飯を食べられるお店があればいいのに…とずっと探していたんです。でもそういうお店が全然なくて「じゃあ自分で作っちゃおう!」ということでカフェを始めることにしました。 小学生の頃から家族のためにご飯を作るのが大好きだったし、当たり前のようにやっていたので、料理に対するハードルが低かったのも理由の1つです。

──なるほど。では「お家ごはん」がカフェのコンセプトですか?

そうです!外食ってどうしても野菜が不足しちゃうから、お家ごはんのように野菜がいっぱい食べられるメニューを提供しています。ランチでは本日のデリが3つ楽しめる『デリプレート』中心にメニュー構成しています。色々な野菜を美味しく楽しんでもらいたいので、仕込みには時間をかけてますね。もちろんメニューはすべて手作り。ドレッシングまで手作りしてますよ!

──素晴らしいですね! メニューを考えるのは大変ではないですか?

確かに大変ですが、毎回決められたものだけを作るのは飽きてしまうし、私の場合冷蔵庫に入っているもので「コレとコレであれを作ろう!」 という感じでやっているのでいつも新しい発見があって楽しいです。しかも買った食材は使い切るようにしているので、ロスもほとんど出ません。 個人店はロスが命取りになるので、ここは運営面でもプラスになってます。

──それができちゃうのは本当に素晴らしいです。カフェを始める前にはどんな準備をしましたか?

仕事を続けながらカフェの学校に通っていました。1年目は学習、2年目は実習という形で、2年間しっかりと学びましたね。良いところも悪いところもありましたが、やはり準備に時間をかけた分、オープン後に困ることも比較的少なかったのではと思います。あとオープン直前に、「好きな時間にお店にきて好きなもの注文して欲しい」という形で友人10人くらいに声をかけて、シミュレーションもしました。いつ何が頼まれるかもわからないという状況でのシミュレーションは、イメージが湧くし、課題も見つかるのでこれはみんなやった方がいいかも。

あとは、カフェ巡りですね。特に内装は、テーブル、椅子、床、壁、照明に至るまで、色々なお店のものを参考にし、それらを合体させて今のお店のイメージを作り上げました。自分がどんなカフェにしたいのか、なるべく具体的なイメージを持っておくのが大事だと思います。

──オープン前のシミュレーションは確かに大切ですね。では販促活動で大切だと思うことはなんですか?

やっぱりSNSですかね。SNSを上手に活用しているお店はちゃんとお客様がついているなと思います。昔は「飲食店は立地が命」と言われていましたが、今はSNSでしっかりと情報発信ができれば、立地は関係なく人が集まってくる時代ですね。 私はアナログ人間なのでどんどん流行が変わるSNSに対して「また新しいのを覚えるの大変だなー」って思ってしまうんですが、なんとか頑張ってやってます(笑)最近はInstagramが流行っているので、1年ほど前から利用しています。正直すごく効果があるなーとはまだ実感できてませんが、地道に時間をかけて広がっていけばと思っています。

──カフェ運営の中で「楽しいこと」と「苦労すること」をそれぞれ教えていただけますか?

「楽しいこと」は色々ありますけど、一番は新しいメニューがヒットした時ですかね。不思議と完成までに苦労したメニューほどヒットするんですよね。どうやったら美味しくなるか一生懸命考えて作っているので、客席から「おいしい!」という声が聞こえてくるととても嬉しいです。 あとはトイレにお客様が自由に書き込める「何でもノート」を置いているんですけど、そこに素敵なコメントが あったりすると嬉しく思います。

「苦労すること」は挙げたらキリがないですが、長時間労働に見合う収入が得られないことかな。 増税やアルバイトの最低賃金アップは正直辛いです… オープン時の最低賃金は時給800円台だったのが、今は最低賃金が時給1000円以上。 うちはスタッフが3人いますが、勤続年数の長いスタッフの給料をアップしたりしていると、気づいたら自分の給料がなくなっちゃってます(笑)

──確かに、個人店にとっては特に大変なところですね。

そうなんです。ひとりで頑張ってみようかな? と思った時もありましたけど、やっぱり寂しいし、そうなると気持ちが落ちこんじゃう。アルバイトスタッフを雇っているのは業務 の部分はもちろんですけど、精神面でのサポートをしてもらっていると言う意味も大きいですね。なかなかお客様が来ないな~なんて日にぽつんとひとりでお店に立っているのは やっぱり辛いですもん(笑)。

──勤務体制はどのようにされていますか?

おかげさまでランチタイムは満席になることも多いので、私も含めて2名体制で対応して います。15時以降はお店も落ち着くのでそこから閉店まで私ひとりでやっています。仕込 みは朝8:30にきて、1人でやってます!

──開業を目指している方へメッセージをお願いします。

開業前にお伝えしてもピンとくるかはわからないのですが、個人カフェは多くの場合、店 内での飲食の売上だけで十分な収入を得るのは難しいと思っています。だからもう一本の収入の「柱」になるような事業を考えておいた方がいいと思います。スペース貸しでもいいし、イベントやるとか、アルコール提供するとか、お弁当やケータリングとか、カフェだからこそできることってたくさんあると思うんです。
私も「もう一本の柱を作らないと」って考え中なんですが、自分の軸はぶらすことなく、新しい柱をしっかり探していきたいです。

【カフェ情報】
お家ごはんカフェunwind(アンワインド)
http://kojincafe.com/cafes/unwind/
https://www.instagram.com/unwind0204/

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〒223-0061 
神奈川県横浜市港北区日吉2丁目1−5
電話:045-620-8624
営業時間:11時〜18時
定休日:月曜日
広さ:13坪
客席数:16席
スタッフ:ランチタイム2名、15時以降1名

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